マイカー文化に新しい風~これからは購入しない手軽さが魅力のKINTOか~

経済の知識

「シェア」という言葉は今では日常生活で頻繁に使われる言葉になっています。「情報のシェア」「シェアハウス」等、シェアという言葉を使ったことがある人は多いのではないでしょうか。この「シェア」は自動車業界にも広がっており、「カーシェア」は常時、車を使用しない方向けのサービスとして展開していきました。

今回はこの「カーシェア」を超えた新たなサービス「KINTO」についてまとめていきます。「購入でもシェアでもない、もっと気軽な新しいクルマの持ち方」をキャッチコピーとして2019年3月からトヨタが始めたサービスです。

サブスクリプションとは

トヨタは「KINTO」について「サブスクリプション」と呼んでいます。噛んでしまいそうなカタカナですが、サブスクリプションとは、定額料金を支払うことでサービスの利用権を一定期間得られるサービスのことを言います。モノを買って自己所有する従来の使用方法ではなく、購入もしないし、シェアもしない、ただ利用するだけを意味します。

この定額料金を支払って使用するサービス(サブスクリプション)は一般的には根付いています。例えば、インターネットを使った音楽や動画配信、電子書籍等は一般的かと思います。服やバッグ、家具等をサブスクリプション化しているサービスもあります。さらに言うと、一定のお金を払い何度でも乗車できる電車やバス等の「定期券」もサブスクリプションの考え方です。例を挙げると「サブスクリプション」が特別なものではないことが分かるかと思います。

KINTOとは

「KINTO」の最大の特徴は以下の3つです。

「頭金なしの月々定額
「任意保険やメンテナンス等の必要な費用が包括
「月間の走行距離制限

毎月一定の利用料を払えば、税金・メンテナンス・車両保険等の必要なプラスの費用は払わずに利用できるのが「KINTO」の特徴です。面倒な手間はなく、利用料のみを払えばよいというシンプルな利用方法です。面倒くさがりな方にはぴったりなサービス形式です。注目すべきは「KINTO」には一般的なリースとは違って「任意保険まで含まれている」ということです。通常の任意保険は加入者によって保険料が異なり、はじめてクルマを買う人や若い人の保険料は高くなってしまいます。加入や更新の手続きも面倒で、知り合いの保険屋さんに一任することも多いのではないかと思います。そんな任意保険まで利用料に含めていることは、現代社会にマッチしたサービス形式として注目されています。

この新たなサービス形式「KINTO」には大きく分けて2つの種類があります。トヨタ車で展開している「KINTO ONE」、レクサス車で展開している「KINTO SELECT」の2種類です。この記事では「KINTO ONE」をまとめていきます。

KINTO ONE

「KINTO ONE」の場合、契約期間は3年で月間走行距離制限は1,500kmとなっています。1年間で18,000km、3年間で54,000kmとなっており、一般的な残価設定ローンに比べると条件が緩めな設定となっています。※残価設定ローンは別記事参照。

まとめると以下のようになります。

KINTO ONEで選べる車種と金額

詳細はⒸKINTO corporation以下のURLに記載されています。

トヨタ・レクサス全車種ラインアップ|【KINTO】クルマのサブスク、トヨタから
KINTO ONEの取り扱い車種一覧をご紹介します。あらゆる人の、あらゆるカーライフをサポート。クルマに関する面倒なことは、KINTOにお任せ|【KINTO】クルマのサブスク、トヨタから

コンパクトカーでは

パッソ 月額32,780円(税込み)

SUVでは

ハリアー 月額61,600円(税込み)

ミニバンでは

ヴォクシー 月額59,950円(税込み)

エスクァイア 月額60,500円(税込み)

ヴェルファイア 月額73,700円(税込み)

その他

プリウス 月額51,260円(税込み)

代表的な車はこのようになっています。

保険料、メンテナンス料、税金等を考えないで良いというメリットをとるか、自分の物として保有したい気持ちをとるかは、考え方次第ですね。

興味がありましたら「KINTO」を調べてみてはいかがでしょうか。

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