自分はどのくらい所得税を納めているのか。
・・・知らない。でも生活していく上では知っておかなければ。
自分の所得税額を算出したい。でも、どうやって計算するのか分からない。
じゃあ勉強してみよう!
と思い、素人ながら勉強したことをまとめています。少しずつ分かってきましたが、言葉の意味を理解しないと頭に残らないと思い、今回は「基礎控除」の言葉をまとめました。
所得税額の計算の詳細は以下の記事からご確認ください。
所得税額の計算式のおさらい
(給与収入-給与所得控除-その他控除)×税率-税額控除額=所得税額
基礎控除は「その他控除」に含まれる控除です。基礎控除以外に「その他控除」に含まれるものは、社会保険料控除・配偶者控除・扶養控除等があります。
基礎控除とは
基礎控除とは、所得税や住民税の計算をする時に納税者の所得から一律で差し引かれる所得控除の1つです。控除とは「差し引く」という意味であり、所得控除とは所得からある一定の金額を差し引くという意味です。この差し引く額が多いほど、支払うべき所得税は少なくなります。税金は少ない方がいいですよね。ですので、控除できるものを知ることは、減税につながるため勉強しておいて損はないかと思います。
この所得控除は基礎控除以外にもあり、「配偶者控除」「扶養控除」「医療費控除」等、全部で14種類あります。原則として所得控除は納税者本人の事情で控除されるかどうか決まり、人によって控除額は変わります。「扶養家族は何人いるか」「病気で医療費がどのくらいかかったか」「災害に遭ったか」等、個々の事情を加味して税負担を調整することになっています。生活が大変な人は税負担を軽減しますよーといった仕組みになっています。しかし基礎控除に関しては、他の所得控除のように人によって控除されるか変わるものではなく、原則として納税者全員に誰でも無条件一律に適用されます。
基礎控除額を知る
基礎控除は原則としてすべての納税者に適用される控除です。したがって個人事業主でもサラリーマンでも同じように一律に適用されます。2020年から基礎控除額を一律10万円引き上げとなり、所得税は38万円から48万円に、住民税は33万円から43万円になりました。ただし、合計所得金額が2,500万円超の人には適用されないこととされました。原則外の部分です。高給取りは基礎控除しませんよーということです。正確には、納税者本人の合計所得金額が2,400万円超2,450万円以下の場合には32万円、2,450万円超2,500万円以下の場合は16万円、2,500万円を超えると基礎控除は適用されなくなります。
高給取りの増税に着手
前述したとおり2020年から基礎控除が一律10万円引き上げられることになりましたが、給与所得控除については10万円引き下げられることになりました。計算式に当てはめるとこうです。
(給与収入-給与所得控除10万円↓-その他控除10万円↑) × 税率 - 税額控除額 =所得税額
基本的にはプラスマイナス0ということです。ではプラスマイナス0であれば、なぜ2020年に改定されたのでしょうか。
その答えは「高給取りの増税に着手したから」です。
給与所得控除の上限額が適用される給与収入については、2019年までは収入1,000万円超で控除額が220万円でした。2020年からは給与所得控除額は一律10万円引き下げられました。上限額が適用される給与収入は850万円超となり控除額は220万円から195万円に引き下げられることになりました。850万円までの給与収入の方は一律10万円マイナスに対して、850万円超の方は10万円以上~最大25万円のマイナスになります。高給取りの方は事実上の増税です。まさに高給取りが降給となり。・・・。
まとめ
・基礎控除は14種類ある所得控除の1つ
・基礎控除は原則一律に適用
・2020年から基礎控除は10万円引き上げになった
・しかし給与所得控除が10万円引き下げになった
・基本的にはプラスマイナス0
・850万円を超える高給取りは増税になった。
基礎控除についてまとめました。まだ分かっていない部分もありますが、少しは賢くなったような気がしました。暮らしに役立つ勉強って楽しいですね。
ファイナンシャルプランナー(FP)って暮らしに役立つ知識を得られますね。
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